ブレーメンの港町、関税地区(何処の国でもない場所)にあるレンガ作りのコーヒー豆の倉庫、この建物の外壁に取り付けられた梯子、そこを登ればブレーメンを一望出来る素晴らしい風景が見えるであろうバルコニーが存在した。川を隔てた建物を眺め、年密な計測を行ないこの建物の登頂計画が立てられた、ゴムボートと梯子が用意され計画は実行された。ゴムボートで川を渡り、梯子の下まで、、、計画は順調に運ぶかに見えた。しかし、用意した梯子1m、私の最大限延ばした身体2m21cm、建物に取り付けられた梯子の最初の一段目までには、約50cmの空間が残された。 旅とプランの間に往々にずれが生じるものである、関税地区と言う現実の距離とは別の人工的な距離を持った場所で行なわれた、イメージの距離と現実の距離のずれによる旅の失敗のドキュメンタリーをインスタレーション展開した。